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スケルトンリフォームにはいくら必要?マンションと戸建ての費用相場と注意点を解説

スケルトンリフォームにかかる費用や期間は、工事内容や間取り、物件の痛み具合などによって異なります。そこで、あらかじめ工期や費用にゆとりを持った計画を立てることが大切です。
計画を立てる際の参考になるように、スケルトンリフォームする際にかかる費用相場や注意点について、詳しく解説します。
目次
スケルトンリフォームとは
スケルトンリフォームのメリット
スケルトンリフォームの費用相場
マンションのスケルトンリフォームの費用
戸建てのスケルトンリフォームの費用
スケルトンリフォームの費用が変わるポイント
リフォーム内容
間取り
物件の傷み具合
スケルトンリフォームを行う際の注意点
リフォーム専門の施工会社を選ぶ
工期・費用にゆとりを持った計画を立てる
防火地域かどうか把握する
スケルトンリフォームを行う際にはまず新築マンション購入費用と比較しよう
スケルトンリフォームとは

スケルトンリフォームとは、骨格・骨組みを意味するスケルトン(skeleton)と、修正や修繕を意味するリフォーム(reform)を合わせた言葉です。
設備の取り替えや床の張り替え、外壁の塗り替えなどを実施する通常のリフォームと異なり、床・壁・天井をすべて取り払い、躯体のみの状態にしてから作り直す大規模な工事をスケルトンリフォームと表現します。
また、マンションのスケルトンリフォームは、戸建てのスケルトンリフォームと異なる点に注意が必要です。戸建ての場合は屋根や外壁も含めて住戸全体を解体・撤去するのに対し、マンションの場合はあくまで住戸内を解体・撤去するもので、外装まで作り直すことはしません。
なお、スケルトンリフォームと類似した意味で、フルリフォームやフルリノベーションという言葉が使われることもあります。
スケルトンリフォームのメリット
中古マンションを購入してからスケルトンリフォームして入居することで、さまざまなメリットを期待できます。
まず、新築マンションを購入する場合と比較し、コストを抑えられる点がメリットです。費用は安くても、スケルトンリフォームすることで内装が新築同然の状態で快適に生活できます。
また、コンクリートの躯体のみを残して一度解体するため、劣化した配管を入れ替えやすい点もメリットです。マンションの築年数が20年を経過していれば、既に配管の寿命が到来している可能性があります。
さらに、部屋に仕切りを作って部屋数を増やしたり、仕切りを取り払って広いひとつの部屋にしたりして間取りを変えられる点もメリットです。室内全体の雰囲気を変えることで、北欧モダンやインダストリアルといった自分の理想のスタイルにも近づけやすくなるでしょう。
スケルトンリフォームの費用相場

中古マンション購入後にスケルトンリフォームする方法を選べば、新築マンションよりもコスト削減を期待できます。ただし、スケルトンリフォームは通常のリフォームに比べて規模が大きく、高額になる点に注意が必要です。
スケルトンリフォームの費用を安く見積もり、少し無理をして高額の中古マンションを購入してしまうと、トータルコストが近隣の新築マンション購入費用を上回る可能性もあります。あらかじめスケルトンリフォームの費用相場を確認しておきましょう。
なお、本記事で取り上げるのは、主にマンションをスケルトンリフォームするケースですが、それぞれ比較できるように戸建ての費用相場も参考として紹介します。
マンションのスケルトンリフォームの費用
一般的に、マンションのスケルトンリフォームにかかる費用は1平方メートルあたり10〜15万円程度です。そのため、500〜1,000万円はかかることを想定しておいた方がよいでしょう。
なお、総務省による2018年の調査によると、札幌市の持ち家・共同住宅の1住宅あたり延べ面積は82.84平方メートルのため、単純計算で800万円以上かかることになります。
参考:総務省「住宅・土地統計調査 平成30年住宅・土地統計調査」
戸建てのスケルトンリフォームの費用
戸建てのスケルトンリフォームにかかる費用も、1平方メートルあたり10〜15万円がひとつの目安となります。ただし、戸建てのスケルトンリフォームには総額1,000万円以上かかる可能性が高いでしょう。
マンションのような制約がないため大規模な工事を実施できる点が、戸建ての方が費用が高い傾向にある主な理由として考えられます。
スケルトンリフォームの費用が変わるポイント

スケルトンリフォームを実施する際、費用が相場どおりの金額になるとは限りません。以下のポイントによって、費用が変動する可能性があります。
・リフォーム内容
・間取り
・物件の痛み具合
各ポイントについて確認していきましょう。
リフォーム内容
どのようなスケルトンリフォームを実施するかによって、費用が変動します。たとえば、キッチン・トイレ・浴室など水回りに関する場所の位置を変える場合は、配管工事が別途必要になるため、費用が高額になりやすいです。
また、断熱リフォームを実施すると、その分費用もかさみます。ただし、築年数が経過した中古マンションは断熱性能や気密性が新築に比べて劣るため、冬の寒い北海道で快適に暮らすためには大切な工事であることも頭に入れておきましょう。
間取り
子ども部屋や書斎のために部屋の数を増やすケースのように、間取りを変更する際にはより多くの資材を必要とします。結果として、費用がかさみやすい点を理解しておきましょう。
また、購入予定の物件の概要によっても費用が変わります。たとえば、物件がマンションの高層階にあればあるほど、運搬に手間がかかるため、高額になりがちです。
物件の傷み具合
スケルトンリフォームで住戸内を解体する際、腐食・ひび割れしている箇所が見つかることがあります。物件の傷み具合によっては、当初想定していた費用よりも高額になるでしょう。
建物の状態次第では、中古マンション購入後リノベーションするよりも、新築マンションを購入した方が低価格で住める可能性があるため、物件選びは慎重に行うことが大切です。
スケルトンリフォームを行う際の注意点

スケルトンリフォームを実施することでさまざまなメリットを期待できる一方で、いくつかデメリットも存在します。主なデメリットは、完成までの期間が予定より伸びるおそれがある、予算をオーバーする可能性があるなどです。
デメリットを軽減するために、以下の点を把握しておきましょう。
・リフォーム専門の施工会社を選ぶ
・工期・費用にゆとりを持った計画を立てる
・防火地域かどうか把握する
各注意点を解説します。
リフォーム専門の施工会社を選ぶ
スケルトンリフォームは大規模な工事になるため、後悔しないように慎重に業者を選ばなければなりません。専門知識や経験・実績を有し、リフォームやリノベーションに強みを持つ施工会社を選ぶことがポイントです。
また、工事する段階になって物件の激しい損傷に気づくことにならないよう、物件選びもサポートしてくれる業者を選ぶとさらによいでしょう。
工期・費用にゆとりを持った計画を立てる
スケルトンリフォームでは、資材配送の遅れ・人手不足・設備老朽化の発覚などさまざまな事情により、工期が遅れたり費用が想定より高くなったりすることがあります。
そこで、予想外の状況に慌てることのないように、工期・費用にゆとりを持った計画を立てることがポイントです。
また、スケルトンリフォーム期間中の仮住まいをどこにするのかも、早めに検討しておきましょう。
防火地域かどうか把握する
建築法第61条では、防火地域や準防火地域における建物に対する規制が定められています。該当する場合、ドアや壁などで指定されたものを使用しなければならないため、購入予定の物件が防火地域や準防火地域に位置するかあらかじめ確認することが大切です。
また、そもそもスケルトンリフォームが可能な物件か、各マンションが定めた「管理規約」を読んで確認しておきましょう。
スケルトンリフォームを行う際にはまず新築マンション購入費用と比較しよう

中古マンション購入にあわせてスケルトンリフォームをすれば、新築マンション購入よりコストを抑えられる上に、自分の理想の空間を実現できます。
ただし、リフォーム内容や物件の傷み具合によって費用が高額になり、新築マンション購入よりも高くなるケースもある点に注意しましょう。
そこで、中古マンション選びからリノベーションまで、しっかりとサポートしてくれる業者を選ぶことがひとつのポイントです。
中古マンションを購入してスケルトンリフォームやリノベーションすることに関心のある方は、The JOHNSON STORE(ジョンソンストア)二階の、M+(エムプラス)カウンターまで気軽にご相談ください。
この記事の著者

M+ アドバイザー
上原 千歩
楽しいおうち作りを大切にし、リノベーションを提案しています。
自分のお家もリノベーション中!休日はカフェ巡りや梅酒作りなどを楽しんでいます。
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